芸能人などのDead By Daylight初実況にオススメの設定

 Dead By Daylightについて

『エンティティ』が創造した『霧の森』に迷い込んだ4人の生存者達。
『霧の森』で待ち受けるのは、世にも恐ろしい殺人鬼だった。

特に公式な文章ではありませんが、こんな雰囲気の世界観です。

ゲームのシステムについては以下の通りです。

ゲームシステム

プレイヤーは、殺人鬼か生存者かを選びます。
殺人鬼1人vs生存者4人での鬼ごっこ、あるいはケイドロ(ドロケイ)のようなゲームです。
大まかにはそれぞれ次の目的を持っています。

殺人鬼の目的:生存者をできるだけ逃がさない。
生存者の目的:逃げ延びること。

具体的な行動は次のようになります。

殺人鬼の目的

生存者を1度攻撃すると負傷状態に、2度攻撃すると這いずり状態になります。
這いずり状態になった生存者を担いで肉フックに吊るします。
肉フックに3回吊るせば、生存者は死亡します。
条件によってこの行程は幾分変わりますが、基本的には以上の行程を経て生存者を殺害します。
なお、生存者は逃げ延びるために、発電機を修理して、脱出ゲートを開いて逃げようとします。これを妨害しつつ、殺害することが目的となります。

生存者の目的

発電機を5台修理して、脱出ゲートを開いて、霧の森から脱出します。
あるいは、条件を満たした時に発生する脱出ハッチから脱出します。

 

以上が基本的な流れになります。

 

しかしながら、殺人鬼にも生存者にも能力が存在します。

殺人鬼の基本能力

生存者より少しだけ足が速い。(殺人鬼によって速度は異なる)
生存者を攻撃できる。
這いずり状態になった生存者を担ぎ、フックに吊るすことができる。
生存者を担いでいる間はフックの位置が見える。
発電機の位置が見える。
生存者が走った跡が(赤い傷のような模様で)ぼんやりと分かる。
生存者が勢いよく行った行動、ミスなどを感知することができる。(走っての板の乗り越え、走っての窓枠飛び越え、走ってのロッカー隠れ、発電機の修理ミスなど。)
倒されている板を破壊することができる。
修理途中の発電機を蹴って修理度を後退させることができる。

生存者の基本能力

板を倒すことができる。
板を乗り越えることができる。
心音によって、自分と殺人鬼の距離をおおまかに把握できる。
ステージ上のチェストを解錠することができる。

ご覧いただくと分かる通り、基本的には殺人鬼が有利になっています。
そのための1vs4となっています。

さらなる能力として、殺人鬼には殺人鬼それぞれの特殊能力があります。終盤で参照するため、具体的に書きます。

 

トラッパー

仕掛け罠で生存者を捉えることができます。なお、生存者は脱出を試みることができ、いくらかの確率で罠から抜け出せます。

レイス

透明化できます。生存者を攻撃するときは実体化しなければなりません。なお、透明化中は少し足が速くなります。透明化中でも特有の吐息は聞こえ、移動中はモヤモヤが生存者側からも確認することができます。

ヒルビリー

チェーンソーを構えながら走ります。チェーンソーダッシュ中はかなり速い移動が可能です。チェーンソーで切った生存者は一撃で這いずり状態になります。

ナース

一定範囲を、障害物もすり抜けて瞬間移動できます。

ハグ

発動時にそこに瞬間移動できる罠を設置します。

ドクター

生存者を狂わせたり叫ばせる電撃を使えます。電撃が当たった生存者は数秒の間、板を倒す、板や窓枠を乗り越えるなどの行為ができなくなります。また、叫んだ生存者は視覚的にも位置が分かります。

ハントレス

斧を投げることができます。普段から鼻歌を歌っており、鼻歌は心音より広範囲で聞こえます。

シェイプ

マイケルとも。生存者を凝視することでティアを上げます。ティアごとの状態は次の通り。

  • ティア1:心音がしない、足が遅い。
  • ティア2:普通の殺人鬼
  • ティア3:生存者を一撃で這いずり状態にできる。心音範囲は広く、足も少し速い。一定の時間の後ティア2に下がる。

なお、ティア変化時には生存者にも聞こえる音楽が流れます。

カニバル

チェーンソーを振り回せます。ヒルビリーとは違い、ダッシュというより速歩きでチェーンソーを動かし、人を切った後もチェーンソーを振り続けます。

ナイトメア

フレディとも。生存者を悪夢に入れます。悪夢中の生存者は、視界の変化と、心音が子守唄に変化する状態になります。生存者はいくつかの方法で目を覚ます事ができます。悪夢中の生存者だけに効く能力として、生存者が踏むと足が遅くなる罠、偽物の板を設置することができます。(試合前に選ぶ)また、発電機に瞬間移動することができます。

ピッグ

逆トラバサミと言われる罠を這いずり状態の生存者に仕掛けることができます。逆トラバサミは発電機が修理されると起動し、一定の制限時間の後、生存者を殺害します。生存者はマップ上の仕掛けのどれかで解除することができます。また、しゃがむこと、しゃがみからの突進攻撃ができます。しゃがんでいる間は心音がしません。

クラウン

薬の入ったビンを投げます。生存者でも殺人鬼でも足が速くなる寸劇の解毒剤、生存者だけ足が遅くなる寸劇のトニックを投げます。

スピリット

山岡凛、凛ちゃんとも。幽体離脱して移動できます。実体を残したまま数秒間霊体で移動し、幽体離脱を解除すると、霊体の位置に実体が移動します。

リージョン

走ります。走っている間は、板の乗り越え、窓枠の速い乗り越えが可能になり、生存者への攻撃が深手状態にする攻撃になります。深手状態にする攻撃は、2回目を当てても這いずり状態にできず、走り状態も解除されます。

プレイグ

吐瀉します。生存者やマップ上のオブジェクトに緑色の「黒死の吐瀉」を当てると病に感染でき、生存者は感染度が上昇すれば負傷状態になります。淀みを摂取することで一定時間は赤色の「汚濁の吐瀉」を使用でき、感染ではなくダメージを与えます。

ゴーストフェイス

「闇の包容」中は、心音がしません。「つけ回し」という凝視が完了した生存者は一定時間、一撃で這いずり状態なるようになります。しゃがむことができます。

デモゴルゴン

ポータルの設置、ポータルを通じての高速移動、シュレッド攻撃(飛び込み攻撃)ができます。生存者はポータルを破壊できます。

生存者の血を集めて怒ります。怒ると、棍棒を構えて走ることができ、振り下ろした棍棒は一撃で生存者を這いずり状態にします。

デススリンガー

銃で銛を撃ち、鎖を引いて生存者を引き寄せて攻撃できます。

エクセキューショナー

三角様とも。トレイルの設置、地獄の罰、贖罪の檻、最後の審判ができます。生存者がしゃがみ状態以外でトレイルを踏むと位置が分かり、煩悶状態になります。地獄の罰は前方の一定距離に出せる壁を貫通する攻撃です。贖罪の檻は煩悶状態かつ這いずり状態の生存者を送り込めるフック同様の檻です。最後の審判は、煩悶状態かつ這いずり状態かつ、次の肉フックで死亡する生存者に使えて、その場で自身の手で殺害することができます。

ブライト

突進攻撃ができます。突進で壁に当たると引き続き突進ができます。一度目の突進では攻撃ができず、一度壁に当たってから突進攻撃が可能になります。

ツインズ

弟のヴィクトルを体から解放して使います。ヴィクトルは心音がなく、高速で移動できます。無傷の生存者には飛びついてしがみつき、負傷状態の生存者には飛びつき攻撃で這いずり状態にすることができます。ヴィクトルにしがみつかれた生存者は心音が聞こえなくなり、発電機を回すことと回復することができません。しがみつかれたヴィクトルは払いのけることができます

トリックスター

ナイフを投げます。投げナイフは裂傷メーターを上昇させ、裂傷メーターが満タンになるとダメージになります。ナイフが当たらない時間が少し長引くと裂傷メーターは徐々に低下します。低下しない場合、8回でダメージになります。

ネメシス

マップ上にゾンビが2体生まれます。触手攻撃ができます。触手攻撃で生存者をT-ウイルスに感染させることができます。生存者はワクチンでT-ウイルスを治せますが、その瞬間だけ殺人鬼から位置が分かります。触手攻撃は、未感染の生存者を感染させ、感染済みの生存者にダメージを与え、ゾンビを撃破できます。未感染の生存者およびゾンビに触手攻撃を当てるとネメシスの変異度が上昇し、触手攻撃の範囲が伸びます。

 

かなり長くなりましたが、以上が殺人鬼と固有の能力の紹介です。

その他の重要なこと

試合においては、生存者と殺人鬼はパークという追加能力を4つまでつけることができます。パークは生存者側と殺人鬼側で使えるものが異なっており、生存者側に81種類、殺人鬼側に72種類存在します。

また、生存者は以下のようなアイテムを持ち込む事ができます。
自己回復と速い他人回復が可能になる医療キット
修理が速くなる工具箱
殺人鬼の目を眩ませるライト
ハッチを開けることができる
マップ上のオブジェクを記録できるマップ etc.

また、生存者と殺人鬼はオファリングを焚くことができます。
チェストの数を変える、ブラッドポイントを多く取得する、フックの間隔を変えるなどの効果があります。
殺人鬼の特殊なオファリングとして、「メメント・モリ」があります。
レベルにもよりますが、これを焚くと、生存者を自分の手で殺害することができます。固有のモーションがあります。

ハッチに関してですが、以下のいずれかを満たしたとき出現します。
 (1)死亡した生存者の数+修理された発電機の数=5
 (2)生存者が残り一人
マップ上に生存者が残り一人となるか、鍵による解錠でハッチは開きます。
なお、鍵による解錠の場合、一定時間で閉じます。

試合の設定

特別な事情が無い限り、演者含めプレイヤー用スタッフを5人集めてカスタムゲーム(プライベートモード)での利用をオススメします。

育成をすっとばすためです。

この場合、ゲームを5回購入しなければならないかもしれません。PCから遊ぶ、つまりSteamから遊ぶにしてもサブアカウントを作っても複数人が複数プラットフォームからプレイすることはできない可能性が高いです。オンラインゲームなので、仕方ないですね。

DeadByDaylightのすべて(殺人鬼やパークのすべて)を楽しむ場合には、パークをすべて解放するためにDLC(Down Load Contents)を購入する必要があります。ゲームだけを購入した場合、殺人鬼はトラッパー、レイス、ヒルビリー、ナース、ハグ、ドクター、ハントレスが使用可能です。それ以外のキャラクターはそれぞれにDLCを購入する必要があります。

ホラーゲームとして遊ぶ場合(推奨)

演者は生存者側を選びましょう。殺人鬼をプレイするスタッフは、シェイプ、ゴーストフェイスがオススメです。心音がしないこと、気付いたら見られていること、など、大変にホラーゲーム的に楽しめるでしょう。それぞれDLCの購入が必要なキャラクターなので、とにかくお金をかけたくない場合はレイスでも良いでしょう。気付いたらすぐそばにいるため、大変驚けると思います。また、殺人鬼側をプレイするスタッフは多少の練習をしておくことを推奨します。ゲーム内のチュートリアルを利用するなどして練習しておきましょう。

人を蹂躙するゲームとして遊ぶ場合(非推奨)

演者にプレイヤースキルを求めることになるので、推奨はしません。初めてのプレイの場合、攻撃が当たらない、能力をうまく使えない、など、うまく生存者を蹂躙することができず、イライラする可能性が高いです。
それでも構わない場合は、演者は殺人鬼側を選びましょう。言わずもがな、スタッフは生存者側です。この場合、演者のプレイする殺人鬼は何でもかまいませんが、レイス、カニバル、ドクター、スピリットがオススメです。トラッパー、ナース、ハグ、ナイトメア、クラウン、プレイグ、ブライト、トリックスターはオススメしません。

ゲームを5回購入することや、スタッフを集めることができない場合

個人的な意見にはなりますが、そもそもプレイを推奨しません。なぜなら、非常にグダグダすることが多く、Dead By Daylightらしくない遊び方になると思うからです。ここまでに書いてきたゲームの説明から、覚えることが大変に多いことは目に見えて分かるでしょう。このゲームシステムに初見で挑戦、は視聴者を喜ばせるものではないこともすぐにお分かりいただけると思います。ホラーゲームに恐れおののく様子を手短に配信したいのであれば、他にもフリーホラーゲームが様々に存在します。Silent Hill PTなどはプレイ時間も短く、怖がるにも丁度よいのではないでしょうか。

 

 結論

DbD初見の視聴者を楽しませるには、お金と人と能力がかなり必要です。

ゲームを買うこと、プレイヤーを集めること、ゲームシステムについて理解している人が必要であること、さらに、複雑なゲームシステムを勉強的にこなすのではなくホラーエンタメとして昇華するタレント力が求められるでしょう。

筆者個人も、初めてDbDを見たのは実況でしたが、「ナースに初挑戦」というような内容でありながら能力を全く上手く使えていなかったため「瞬間移動できるキャラがこんなに弱いはずがない」と別の実況を探して見るようになりました。つまり、初挑戦した人の利益はほとんどないのです。むしろ、他の配信者へ視聴者を逃してしまうきっかけとなりかねません。

 

以上のようにかなり条件を限定的に、見方によっては否定的に書いてきましたが、Dead By Daylightの輪が広がるのは大変嬉しいことなので、配信自体がグダグダになっても、企画を機に演者さんがプライベートでもプレイしてくだされば幸いです。